この学園に来てから色々あったしバタバタしていて、行ったことはなかったけれど。
「そ。出来るだけつまんなそうなの見ようぜ? それなら寝れるし休める」
いい考えだというようにドヤ顔する忍野君に自然と笑いがこみ上がってきた。
「っぷ! はは! 寝るために映画館行くの?」
「少なくとも動き回るよりは休めるだろ?」
笑われても良い案だろ、と主張する忍野君は面白い。
「まあ、一理あるね。じゃあ行こうか?」
「おう」
そうして、少しだけ顔色が良くなった私達は映画館の方へと足を運んだ。
選んだ映画は、とりあえず派手なアクションとかのない恋愛映画。
今日みたいな体調でなければ普通に楽しんで感動してと見られたんだろうけれど、寝不足も相まって私は途中からウトウトしてしまう。
本当に寝るつもりはなかったのに、そのまま瞼を閉じてしまった。
「んっ……んんぅ?」
突然周りが明るくなって、私は瞼を上げる。
あ、そっか。
私寝ちゃったんだ。
視界はまだぼんやりしているけど、思考だけはすぐにハッキリした。
「……香月、起きたのか?」
忍野君の声がして、数回瞬きすると彼の顔も見えた――けど。
「っっっ⁉」
めっちゃ近くで覗き込まれていた。
「そ。出来るだけつまんなそうなの見ようぜ? それなら寝れるし休める」
いい考えだというようにドヤ顔する忍野君に自然と笑いがこみ上がってきた。
「っぷ! はは! 寝るために映画館行くの?」
「少なくとも動き回るよりは休めるだろ?」
笑われても良い案だろ、と主張する忍野君は面白い。
「まあ、一理あるね。じゃあ行こうか?」
「おう」
そうして、少しだけ顔色が良くなった私達は映画館の方へと足を運んだ。
選んだ映画は、とりあえず派手なアクションとかのない恋愛映画。
今日みたいな体調でなければ普通に楽しんで感動してと見られたんだろうけれど、寝不足も相まって私は途中からウトウトしてしまう。
本当に寝るつもりはなかったのに、そのまま瞼を閉じてしまった。
「んっ……んんぅ?」
突然周りが明るくなって、私は瞼を上げる。
あ、そっか。
私寝ちゃったんだ。
視界はまだぼんやりしているけど、思考だけはすぐにハッキリした。
「……香月、起きたのか?」
忍野君の声がして、数回瞬きすると彼の顔も見えた――けど。
「っっっ⁉」
めっちゃ近くで覗き込まれていた。



