気配とかよくわからないけれど、鈴木君との接点なんて告白されたときくらいだ。
この女性がこの付近で鈴木君を見かけたというなら、もしかしたら告白翌日に商店街で鈴木君を見かけたときにはもう操られていたのかもしれない。
「そうしたらこの子とのつながりで原田って子も下僕に出来て、そこからはあっという間だったかしら。すぐにあなたや本当の“花嫁”の友達にもつながってこの付近の学生は掌握出来たわ」
そうして情報を集めていると、このお別れ会が開かれると分かって策を練っていたのだそうだ。
「その岸は、そんなときに協力を申し出てきたのよ」
と、今度は岸に話が移る。
「“花嫁”を奪う計画があるって聞いたからなぁ。協力する代わりに、聖良を俺のものにするのを手伝ってもらおうと思ってよ」
岸はそう話して私を引き寄せる。
背中に腕を回し、後頭部を押さえるように抱きしめて私の耳に直接言葉を届けた。
「おかげでお前はこうして俺の腕の中だ。これから存分に可愛がってやるから覚悟しとけよぉ?」
クツクツと喉で笑う音も直接聞こえる。
「っく、嫌よ! 離して!」
言葉でも腕でも抵抗するけれど、本当に全く動かせない。
悔しい。
「あらあら、ホントじゃじゃ馬ね」
「それが良いんじゃねぇか」
「……あなたは鬼畜よね」
この女性がこの付近で鈴木君を見かけたというなら、もしかしたら告白翌日に商店街で鈴木君を見かけたときにはもう操られていたのかもしれない。
「そうしたらこの子とのつながりで原田って子も下僕に出来て、そこからはあっという間だったかしら。すぐにあなたや本当の“花嫁”の友達にもつながってこの付近の学生は掌握出来たわ」
そうして情報を集めていると、このお別れ会が開かれると分かって策を練っていたのだそうだ。
「その岸は、そんなときに協力を申し出てきたのよ」
と、今度は岸に話が移る。
「“花嫁”を奪う計画があるって聞いたからなぁ。協力する代わりに、聖良を俺のものにするのを手伝ってもらおうと思ってよ」
岸はそう話して私を引き寄せる。
背中に腕を回し、後頭部を押さえるように抱きしめて私の耳に直接言葉を届けた。
「おかげでお前はこうして俺の腕の中だ。これから存分に可愛がってやるから覚悟しとけよぉ?」
クツクツと喉で笑う音も直接聞こえる。
「っく、嫌よ! 離して!」
言葉でも腕でも抵抗するけれど、本当に全く動かせない。
悔しい。
「あらあら、ホントじゃじゃ馬ね」
「それが良いんじゃねぇか」
「……あなたは鬼畜よね」



