そう言い残して弓月先輩は階段を使って降りて行った。
「……」
弓月先輩の背中を見送りながら思う。
少なくとも彼女は私と愛良のことを思って言ってくれていたんだなと最後の言葉で理解した。
理解はしたけれど、やっぱり私は嘉輪の方が大事だ。
だから嘉輪の味方をしたことを後悔はしない。
ただ、だからと言って敵視はしないようにしようと思った。
「ふぅ……本当、お堅いんだからあの先輩」
「嘉輪先輩、お疲れさまでした」
弓月先輩の気配がなくなると、本当に疲れたように嘉輪は息を吐いた。
それを瑠希ちゃんが労わっている。
私と愛良も嘉輪達の近くに戻った。
「弓月先輩、あたし達には優しかったのに……」
愛良が悲しそうに呟く。
私もショックだったから愛良の気持ちは分かる。
「まあ、弓月先輩はちょっと使命感が強くてたまにその部分が暴走気味になるだけだから。基本は悪い人じゃないわよ?」
今のやり取りで一番嫌な思いをしたはずの嘉輪がそうフォローするものだから、私も愛良も何とも言えない顔をして黙るしかなかった。
その代わりというわけではないけれど、瑠希ちゃんが不満そうに唇を尖らせる。
「基本は悪い人じゃなくても、あたし達VH生には基本的に態度悪いじゃないですか、あの先輩」
「……」
弓月先輩の背中を見送りながら思う。
少なくとも彼女は私と愛良のことを思って言ってくれていたんだなと最後の言葉で理解した。
理解はしたけれど、やっぱり私は嘉輪の方が大事だ。
だから嘉輪の味方をしたことを後悔はしない。
ただ、だからと言って敵視はしないようにしようと思った。
「ふぅ……本当、お堅いんだからあの先輩」
「嘉輪先輩、お疲れさまでした」
弓月先輩の気配がなくなると、本当に疲れたように嘉輪は息を吐いた。
それを瑠希ちゃんが労わっている。
私と愛良も嘉輪達の近くに戻った。
「弓月先輩、あたし達には優しかったのに……」
愛良が悲しそうに呟く。
私もショックだったから愛良の気持ちは分かる。
「まあ、弓月先輩はちょっと使命感が強くてたまにその部分が暴走気味になるだけだから。基本は悪い人じゃないわよ?」
今のやり取りで一番嫌な思いをしたはずの嘉輪がそうフォローするものだから、私も愛良も何とも言えない顔をして黙るしかなかった。
その代わりというわけではないけれど、瑠希ちゃんが不満そうに唇を尖らせる。
「基本は悪い人じゃなくても、あたし達VH生には基本的に態度悪いじゃないですか、あの先輩」



