ヒソヒソと愛良に言ってみたけど、やっぱり愛良にもそう見えるらしかった。
それ以外は言葉を発さず、黙って三人――というか、主に嘉輪と弓月先輩の会話を見守る。
「ちょっと確認したいことがあったからあなた達を待っていたのよ」
「確認、ですか?」
「昨日、聖良さんがV生に咬まれたそうね。確か岸 永人っていう、前々から問題視されていた生徒に」
淡々と話す声にはわずかに怒りが滲んでいる様に聞こえた。
「岸は寮にも帰ってきた様子はないみたいよ。完全に逃げられたわね」
「……それで?」
表情は笑顔のまま、ワントーン低くなった声で嘉輪が促す。
「聞きたいのは、それで彼女達がどれくらい危険な状態なのか、よ。あなた達VH生は訓練しているから大丈夫なのかもしれないけれど、V生はどれくらいの生徒が耐えられるの?」
「……」
「岸の様に見境なく襲ってくるような生徒がいないとは言い切れないのよ?」
「……その可能性は十分にあります。危険度という意味では確実に上がっていますよ」
そう認めた嘉輪に、弓月先輩は目を細めて非難する口調になった。
それ以外は言葉を発さず、黙って三人――というか、主に嘉輪と弓月先輩の会話を見守る。
「ちょっと確認したいことがあったからあなた達を待っていたのよ」
「確認、ですか?」
「昨日、聖良さんがV生に咬まれたそうね。確か岸 永人っていう、前々から問題視されていた生徒に」
淡々と話す声にはわずかに怒りが滲んでいる様に聞こえた。
「岸は寮にも帰ってきた様子はないみたいよ。完全に逃げられたわね」
「……それで?」
表情は笑顔のまま、ワントーン低くなった声で嘉輪が促す。
「聞きたいのは、それで彼女達がどれくらい危険な状態なのか、よ。あなた達VH生は訓練しているから大丈夫なのかもしれないけれど、V生はどれくらいの生徒が耐えられるの?」
「……」
「岸の様に見境なく襲ってくるような生徒がいないとは言い切れないのよ?」
「……その可能性は十分にあります。危険度という意味では確実に上がっていますよ」
そう認めた嘉輪に、弓月先輩は目を細めて非難する口調になった。



