それに何より、勝手に血を吸って私を好きなようにしようとした岸にはただでさえ腹が立つっていうのに、あの男のせいで恐怖症になるなんてそれこそ腸が煮えくり返る。
ニヤニヤとした不快な顔を思い出し、殴りつけてやりたいと思い出す。
すると同時に、怖いほど真っ直ぐ求めてくる眼差しも思い出してゾクリとした。
怖い――のに、あの目は私の中に真っ直ぐ入り込んでくる。
拒絶したいのに、拒む隙も無く入り込んできて――だからこそ尚更怖いんだと思う。
思い出した恐怖を振り払うように頭を振ると、高峰先生が細かい解説を始めた。
「おそらく聖良さんが恐怖を感じるのは、あなたが男として見ているかどうかってことなのかもしれないわ」
田神先生は大人だから、どうしても男らしさは軽減できない。声も手も、全てが完全に男だからだそうだ。
津島先輩に関しては多分見た目のせいで男と認識していないからだろう。
でもそれをあえて言葉にする必要もないので、そこはスルーした。
「……石井君は同級生だし、見た目も男らしいからダメだったのかな?」
「多分そうじゃないかしら」
私の言葉に相槌を打つように同意する高峰先生。
私はそのまま確認するように言葉を続けた。
「あとは年下である俊くんと浪岡くんにはあまり男を感じていないから大丈夫だった、と……」
ニヤニヤとした不快な顔を思い出し、殴りつけてやりたいと思い出す。
すると同時に、怖いほど真っ直ぐ求めてくる眼差しも思い出してゾクリとした。
怖い――のに、あの目は私の中に真っ直ぐ入り込んでくる。
拒絶したいのに、拒む隙も無く入り込んできて――だからこそ尚更怖いんだと思う。
思い出した恐怖を振り払うように頭を振ると、高峰先生が細かい解説を始めた。
「おそらく聖良さんが恐怖を感じるのは、あなたが男として見ているかどうかってことなのかもしれないわ」
田神先生は大人だから、どうしても男らしさは軽減できない。声も手も、全てが完全に男だからだそうだ。
津島先輩に関しては多分見た目のせいで男と認識していないからだろう。
でもそれをあえて言葉にする必要もないので、そこはスルーした。
「……石井君は同級生だし、見た目も男らしいからダメだったのかな?」
「多分そうじゃないかしら」
私の言葉に相槌を打つように同意する高峰先生。
私はそのまま確認するように言葉を続けた。
「あとは年下である俊くんと浪岡くんにはあまり男を感じていないから大丈夫だった、と……」



