【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。

「ご、こめん! そんなつもりは無くて……ちょっと思った事がそのまま口に出ちゃったって言うか」
「だから正輝、それフォローになってない」
「え? ああ、そっか。ってごめん」

 更に慌てはじめる正輝くん。

 その様子が面白くてつい吹き出してしまった。


「っぷ……ははっ。正輝くんって面白い」

「……そ、そうかな?」
「……」

 嘉輪はなんとも言えない呆れたような眼差しで正輝くんを見ているけど、正輝くんは私が笑ったからとりあえず良かったって感じにホッとしてる。

 そんな様子も面白くて、さっき感じた小さなショックなんて吹き飛んでしまった。


 嘉輪に続いて正輝くんも好きなタイプだな。
 あくまで友達としてだけど。


 ひとしきり笑い終えたら、今日は紹介したかっただけだから、と嘉輪が言って正輝くんとは別れる。



「聖良は愛良ちゃんと合流するの?」
「うん。校門の辺りで待ち合わせようかと思って」

 生徒玄関に二人で向かいながら、前の学校でもそんな感じで待ち合わせてた事などを話していた。

 そして階段を下りる手前辺りで、窓の外に集団が見えたのでチラリと何の気もなしに見てみたんだけど……。

「……え?」

 思わず眉を寄せて(いぶか)しむ。


 集団の中に良く知った顔があったこと。