私の転入は、愛良が私と一緒じゃなきゃ行かないって言ったからじゃないの?
思い返してみても、そんな流れだった気がする。
「愛良さんが聖良さんも一緒じゃないと転入しないと言ったとき、零士は聖良さんは必要ないと言っただろう?」
「ええ、まあ……」
確かに言っていた。
でも私をはなから嫌ってる零士の言う事だし、それに田神先生がすぐに私も転入していいよと言っていたはずだ。
私も狙われるなんて話、全くなかったよね?
「本当なら零士が言った通り、聖良さんは転入させる訳にはいかなかったんだ。守る必要もない一般人をこの学園に入れる訳にはいかないからね」
それは詰まる所――。
「つまり、愛良さん程ではなくても、聖良さんも守らなければならないほどの血を持っているんだよ」
「……」
言葉が出て来ない。
まさかその特別な血とか言うのが私にも当てはまるなんて思ってもいなかったから。
……でも確かに、そんな理由でも無ければ私に護衛が付くわけがなかったのかもしれない。
そう納得しかけた所で、更に思ってもいなかった言葉が続いた。
「だから愛良さんがこの中から一人を選んだら、残った四人から聖良さんが自分の結婚相手を選んで欲しいんだ」
「っ!?」
今度は言葉が出て来ないどころじゃない。
絶句、だ。
思い返してみても、そんな流れだった気がする。
「愛良さんが聖良さんも一緒じゃないと転入しないと言ったとき、零士は聖良さんは必要ないと言っただろう?」
「ええ、まあ……」
確かに言っていた。
でも私をはなから嫌ってる零士の言う事だし、それに田神先生がすぐに私も転入していいよと言っていたはずだ。
私も狙われるなんて話、全くなかったよね?
「本当なら零士が言った通り、聖良さんは転入させる訳にはいかなかったんだ。守る必要もない一般人をこの学園に入れる訳にはいかないからね」
それは詰まる所――。
「つまり、愛良さん程ではなくても、聖良さんも守らなければならないほどの血を持っているんだよ」
「……」
言葉が出て来ない。
まさかその特別な血とか言うのが私にも当てはまるなんて思ってもいなかったから。
……でも確かに、そんな理由でも無ければ私に護衛が付くわけがなかったのかもしれない。
そう納得しかけた所で、更に思ってもいなかった言葉が続いた。
「だから愛良さんがこの中から一人を選んだら、残った四人から聖良さんが自分の結婚相手を選んで欲しいんだ」
「っ!?」
今度は言葉が出て来ないどころじゃない。
絶句、だ。



