【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。

 私が津島先輩に関心を寄せていると、愛良がそう説明した。

 すると津島先輩は軽く目を見開いて驚いた様な表情をすると、笑顔に戻って「へぇー? それって誰か分かる?」と聞き返してくる。


「えっと、弓月先輩です。高等部三年の弓月 美花先輩」

「げっ⁉」

 愛良が答えると、津島先輩は嫌そうに顔を歪める。

 何かまずかったんだろうか?


「げっ!って……どうかしたんですか?」

 津島先輩の反応に愛良も何か良くなかったのかと心配顔になって聞き返す。

 すると「いや、うーん……」と唸った彼は困り笑顔で答えた。


「俺が単純に弓月が苦手なだけ。愛良ちゃん達からすればむしろ味方だから問題はねぇかな?」

 味方という言い方がちょっと気になったけれど、問題が無いのなら良いのかな?

「それより行こうか。皆もう待ってると思うし」


 皆?
 田神先生だけじゃ無いの?


 そんな疑問を覚えながらも津島先輩について行く。

 すると男子寮寄りにある“会議室1”と書かれた部屋に案内された。


 津島先輩はノックをすると返事も聞かずにドアを開ける。

「お待たせ、二人連れて来たぜ」


 津島先輩に続き部屋に入ると、中には田神先生とこの三日間護衛をしてくれていた他の四人がいた。

 イケメン、可愛い系、美形。