【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。

 ドアを開けてすぐにあったのは小さな玄関。
 右側に埋め込み型の靴棚があって、スリッパが一組ある。

 床は明るめの色のフローリングで、靴を脱いで上がるとすぐ左側にドアがあった。

 開けてみるとトイレだった。

 家のトイレと比べると狭いけれど、洋式の水洗だしウォシュレットも付いているから問題は無い。

 それどころかすぐにでも使える様に便座シートなども付けられている。


 そして片隅には小さな洗面台。
 未使用の歯ブラシとコップ、横にはタオル掛けとタオルもある。


「まさかこれも田神先生が用意してくれた物?」

 そうでないとしたら前にこの部屋を使っていた人の物という事になる。
 でも流石にそれは無いだろう。不衛生だ。

 って事はやっぱり田神先生が用意してくれた物なんだ。


 すぐにでも生活出来る様に整えてくれたんだろう。

 玄関を上がって目の前にはもう部屋があるけれど、突っ張り棒で目隠しののれんがかかっていた。

 シンプルなグリーンののれん。良く見るとつる草模様の刺繍がされている。


 そののれんを潜り抜けると、そこは六畳ほどのワンルームだった。

 左側にベッド。優しい色合いの布団が既に敷いてある。

 右側には机があって、筆記用具なども準備されてあった。

 そして目の前には窓。