【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。

 上原さんに促され、津島先輩の言葉に「分かりました」と返事をした私達は右側の女子棟へと向かった。


 上原さんについて行った先には階段では無くエレベーター。
 エレベーターの上部に表示されている階数は最大が8だ。

「8階まであるんですか……?」

 答えを求めた訳では無いけれど、思わずそんな言葉が出てしまう。


「ええ、あなた達の部屋はその8階よ」

 にこやかに言われ、沈黙。


 これはエレベーター必須だよ……。

 流石に毎日8階分の階段なんて上り下りしたくない。

 エレベーターで8階まで上がると、廊下が目の前と左側に伸びていた。

 それぞれ先には何も無さそうなので丁度L字型になっているみたい。


「こっちにランドリーとシャワー室があるわ。後で確認して頂戴ね」

 と、左側にある大きめの横開きのドアを指した上原さん。

 私達が頷くのを確認すると、目の前の廊下を進んで行く。


 廊下の両側に沢山ドアがあって、その横に番号と名前が書かれたプレートが付いている。

 名前がなく番号だけだったら、本当にホテルにしか見えなさそうだ。


「貴女達の部屋はここの一番奥。隣同士よ」

 そう言って突き当たりまで案内すると、持っていた鍵を手渡してくれる。


 愛良は824号室。
 私は825号室。