「……この貝殻、お前のなのか?」
「はい。貰ったものなんですけど、大事な思い出の品だし大切な約束の品でもあるんです。ありがとうございます」
「……ああ」
貝殻を受け取りお礼を言うけれど、何だか櫂人先輩の様子が少しおかしい。
口数が一気に減って、さっきみたいにジッと見られている。
それに、何だか少し驚いている様にも見えるけれど……。
「櫂人くん、その子かな? 巻き込まれていた子というのは」
ジッと見られて、いたたまれなさを感じつつ私も不思議そうに櫂人先輩を見ていると、大橋さんが声を掛けてきた。
冷たい印象を受ける人だけれど、口調はどこか親しみやすさを覚える。
「はい。貰ったものなんですけど、大事な思い出の品だし大切な約束の品でもあるんです。ありがとうございます」
「……ああ」
貝殻を受け取りお礼を言うけれど、何だか櫂人先輩の様子が少しおかしい。
口数が一気に減って、さっきみたいにジッと見られている。
それに、何だか少し驚いている様にも見えるけれど……。
「櫂人くん、その子かな? 巻き込まれていた子というのは」
ジッと見られて、いたたまれなさを感じつつ私も不思議そうに櫂人先輩を見ていると、大橋さんが声を掛けてきた。
冷たい印象を受ける人だけれど、口調はどこか親しみやすさを覚える。



