忘れさせるなんて、どうするのかは分からないけれど……でも、櫂人先輩のことも忘れさせるという言葉には瞬時に拒否の感情が芽生えた。
「い、嫌です! 忘れたくないです! 怖いと思ったけれど、櫂人先輩のことを忘れるのだけは絶対に嫌です!」
まくし立てる私に櫂人先輩は切れ長の目をまん丸に見開いて驚いている。
その表情はちょっと可愛くすら見えた。
「……俺のこと、怖いんだよな?」
「そうですけど! そうじゃないって言うか! 怖いけれど関わりたくないとは思えなくて……というかむしろもっと近付きたいとか離れたくないとか……ああ、もうどう伝えたら!」
ちゃんと伝えようとすればするほど何を言えば良いのか分からなくなってくる。
自分が混乱しているみたいだっていうのは分かっている。
思っていたより、櫂人先輩のことを忘れさせられるという言葉がショックだったらしい。
「い、嫌です! 忘れたくないです! 怖いと思ったけれど、櫂人先輩のことを忘れるのだけは絶対に嫌です!」
まくし立てる私に櫂人先輩は切れ長の目をまん丸に見開いて驚いている。
その表情はちょっと可愛くすら見えた。
「……俺のこと、怖いんだよな?」
「そうですけど! そうじゃないって言うか! 怖いけれど関わりたくないとは思えなくて……というかむしろもっと近付きたいとか離れたくないとか……ああ、もうどう伝えたら!」
ちゃんと伝えようとすればするほど何を言えば良いのか分からなくなってくる。
自分が混乱しているみたいだっていうのは分かっている。
思っていたより、櫂人先輩のことを忘れさせられるという言葉がショックだったらしい。



