闇の総長はあたらよに運命の姫を求める

「えっと、正直に言うと怖いと思いました。血を飲むなんて、なんて言うか……吸血鬼みたいだし」

「……そうだよ」

「え?」


 返ってくるとは思わなかった肯定の言葉に顔を上げると、感情を映さない黒い瞳とかち合った。

 その冷たさにゾクリと寒さを感じる。

 櫂人先輩はその冷たい目に探るような意思を宿らせて私を見続けた。


「そうだよ。俺は、吸血鬼だ」

「っ⁉」


 もう一度口にされた肯定の言葉。

 冗談じゃないことは、先ほどの行為が物語っている。


「怖いなら、全部忘れさせてやるから。今日のことも、俺のことも……」

「え?」