闇の総長はあたらよに運命の姫を求める

「んっ、はぁ……かいとぉ……」

「ああ、恋華……吸血で蕩けた顔も可愛かったけど、やっぱりキスで蕩けた顔が可愛いな。とろんとした目……ヤバイ、ホント、抑え効かねぇ……」

「んっ……」


 甘い言葉の羅列は言い切る前にキスに変わる。

 いつも以上に強く求めてくる櫂人に少し戸惑った。


「っは、悪い……恋華の甘い血、直接吸血したからかな? いつもよりもっとお前が欲しい。……今夜は寝かせられねぇかも」

「っ……!」


 余裕のない表情と、熱い吐息。

 苦し気に歪んでも綺麗なその顔に、そっと触れた。


「……いいよ。櫂人となら、一晩中一緒にいたいから」

「っ⁉ 恋華?」


 私がこんなことを言うとは思わなかったんだろう。

 櫂人はとても驚いた顔をする。

 そんな彼に私は幸せな微笑みを向けた。