「ダメだって。海行ったし、砂洗い流したい」
ドキドキと鼓動は早まるけれど、ベッドを汚したくない。
そう主張すると、ムスッと不満そうな雰囲気が顔を見なくても伝わって来た。
そのまましばらく黙っていたかと思ったら、櫂人は「はぁ」と息を吐いて別の提案をしてくる。
「じゃあさ、血、飲ませてくれないか?」
「え?」
思ってもいなかった提案に素で驚いた私は、少し体をひねって櫂人の顔を見上げる。
優しいけれど、欲の込められた黒曜石の瞳とかち合ってドキリとした。
「恋華は病気じゃなかったんだし、もう血を抜かなくてもいいんだ。だから直接吸血しても問題ないだろ?」
「あ、そっか。そうだね」
「で、いいか?」
「う、うん」
吸血に関しては依然血をあげられなくて申し訳ないなと思っていたから、何の問題もない。
だから大してためらうことなくうなずいた。
ドキドキと鼓動は早まるけれど、ベッドを汚したくない。
そう主張すると、ムスッと不満そうな雰囲気が顔を見なくても伝わって来た。
そのまましばらく黙っていたかと思ったら、櫂人は「はぁ」と息を吐いて別の提案をしてくる。
「じゃあさ、血、飲ませてくれないか?」
「え?」
思ってもいなかった提案に素で驚いた私は、少し体をひねって櫂人の顔を見上げる。
優しいけれど、欲の込められた黒曜石の瞳とかち合ってドキリとした。
「恋華は病気じゃなかったんだし、もう血を抜かなくてもいいんだ。だから直接吸血しても問題ないだろ?」
「あ、そっか。そうだね」
「で、いいか?」
「う、うん」
吸血に関しては依然血をあげられなくて申し訳ないなと思っていたから、何の問題もない。
だから大してためらうことなくうなずいた。



