闇の総長はあたらよに運命の姫を求める

 クラスメートにも非難の眼差しを向けられて、やっと少しは悪いことをしたと分かってきたのかな?

 彼女たちは周りを見回して焦りを見せた。


「で、でもこうして無事だったじゃない!」

「櫂人が助けてくれたからよ!」


 自分達が悪いと分かってきても、まだ非を認めたくないらしい彼女たちに私はまた怒りを叫ぶ。

 でも、ここで櫂人の名前を出したことで彼女たちの逆鱗に触れてしまったらしい。


「また先輩のこと呼び捨てて……! あんた黙りなさいよ!」

「ちょっ⁉」


 追い詰められて余裕がなくなったのもあるのかもしれない。

 一人が怒りの形相で私に掴みかかってこようとした。

 でも、彼女の手が届く前に力強い腕が私を引き寄せる。

 そのまま後ろから抱きしめるように腕が回された。

 強く優しい腕は、この数日で何度も私に触れたもの。