闇の総長はあたらよに運命の姫を求める

「……ごめんね?」


 申し訳ないなと思って櫂人を見て謝る。

 でも櫂人は不満げだった顔をフッと柔らかい笑みに変えて、「気にすんな」と言ってくれた。


「というわけで、櫂人くんはこれね」


 と、久島先生が自分のバッグを漁って何かを取り出す。

 赤い色の液体が入った袋状のパック。

 これ、もしかして……。


「血液パックか……まあ、仕方ないな」


 やっぱり血液パックだったらしい。

 今出すってことは、櫂人が飲むんだよね?


「もしかして、いつもこうして飲んでるの?」

「ん? ああ。この血液パックはハンター協会に申請すればいつでももらえるんだけどな、荒れてた時期ちょっとサボってたから、こうして久島先生が用意してくれてんだよ」