闇の総長はあたらよに運命の姫を求める

 まあ、そりゃそうだよね。

 いくら血のつながった家族じゃなくても、保護している女の子を一人暮らししている男の家に住まわせるなんて良識のある大人なら許さないだろうから。

 櫂人ごめん、やっぱり無理そう。

 心の中で謝っていると、厳しいままの表情で考え込んでいた真人さんが口を開いた。


「……まあ、いいんじゃないかな」

「やっぱりダメですよね――って、え⁉」


 思っていたものとは違う言葉が返って来て聞き間違いかと目を見張る。

 でも続いたのはやっぱり許可の言葉だった。


「実はね、今ちょっとクリニックの方とは別件で仕事が立て込んでいてね。明日からは夜もこの家を空けることが多くなりそうなんだ」

「え⁉ そうなんですか?」