闇の総長はあたらよに運命の姫を求める

 吸血鬼ってのは当然言えないし、暴走族の総長をしているなんて言ったら心配するだろうし、怖い相手なんじゃないかと誤解されてしまいそうだし……。

 いや、怖いのはある意味間違ってはいないのかもしれないけれど……。

 なんて考えていると、「そうか……」と優しい声が聞こえた。

 見ると、愛情あふれる嬉しそうな笑みを浮かべて私を見ている。

 その顔が慈しみに溢れていて、真人さんの中性的な美しさもあってついお母さんみたいに思えてしまった。


 いやいや、男の人なのに失礼だよね。

 そこはお父さんって思っておかないと。


 慌てて考え直していると、「良かったよ」と言葉が掛けられた。