強く求めるキスがゆっくりと優しいものになり、目じりや髪にもその唇が落とされる。
櫂人先輩の腕の中に閉じ込められたまま、髪を梳くように撫でられた。
そんな甘ったるい雰囲気の中、櫂人先輩はポツリと語り出す。
「……昨日の朝、登校中のお前を見かけた瞬間すぐに気になった。この黒髪が十二年前のお姫様と似ていると思ったんだ」
だから、すぐにバイクを停めて私を呼んだのだと言う。
「その辺の勝手に寄ってくるような奴に気安く名前を呼ばれるのは嫌いなんだが、お姫様に似ていると思ったお前には名字呼びされる方が嫌だった」
ああ、それで私には名前で呼ぶようにと言ったんだ。
他の人に名前で呼ばれると睨むらしい櫂人先輩。
昨日の朝、最初に会ったときから私は櫂人先輩の特別だったことを知って、嬉しかった。
櫂人先輩の腕の中に閉じ込められたまま、髪を梳くように撫でられた。
そんな甘ったるい雰囲気の中、櫂人先輩はポツリと語り出す。
「……昨日の朝、登校中のお前を見かけた瞬間すぐに気になった。この黒髪が十二年前のお姫様と似ていると思ったんだ」
だから、すぐにバイクを停めて私を呼んだのだと言う。
「その辺の勝手に寄ってくるような奴に気安く名前を呼ばれるのは嫌いなんだが、お姫様に似ていると思ったお前には名字呼びされる方が嫌だった」
ああ、それで私には名前で呼ぶようにと言ったんだ。
他の人に名前で呼ばれると睨むらしい櫂人先輩。
昨日の朝、最初に会ったときから私は櫂人先輩の特別だったことを知って、嬉しかった。



