闇の総長はあたらよに運命の姫を求める

「好きだ、恋華。……もう絶対に離さない」

「あ……私も、すき――んっ」


 繰り返して口にしてくれた言葉を私も返そうとする。

 でも、ちゃんと言う前にまた唇を塞がれてしまった。


「っはぁ、恋華……恋華……」

「んっ……かい、と……せんぱっ」


 頬にあった手が後頭部に回り、もう片方の手が私の腰に回される。

 抱き寄せられ、深くなるキスに息が上がった。

 櫂人先輩が好きだと、私も伝えたいのに。

 強く求める唇が……捕らえるように絡みつく舌が……閉じ込めるようなその腕が。

 全部が私から言葉を奪っていく。

 全部が、私を甘く溶かしていく。


 そうして何度も彼の唇を受け入れているうちに、涙はいつの間にか止まっていた。