「あ、灯?」
扉を開けるとそこには、なぜか私の親友、灯様がいらっしゃいました。
で、怜さんもいるんだけど?
「わ、私の、方が、れ、怜さんが、す、す、……「す?」
やばい。これは、私と同じようになってる……!!?
灯の顔は赤く、顔を下に向けて、怜さんがにやあと口角が上がっている。
なんだろう。こんな灯は見たことがない。
「怜、この小娘は誰だ?」
「義數様、小娘とは言ってほしくないです」
少し、体を傾けて、お辞儀をする怜さん。
「ほぉ?俺に口答えすると」
やばい。もーう、俺様になってる。
魔王様になったり、俺様になったり、王子様になったり。
もーう、分からない。
怜さんが冷静になっているのが、疑問でしかないけれど、今の怜さんは、
ピキピキの音がぴったりの怒った顔をしており。
「俺の、灯を侮辱するな」
えっ?
ちょっ、ちょっと待って。
お、俺の灯?
私がびっくりしてる際には、怜さんが灯の肩を強く引き寄せていて。
「……やっぱりか」
えっ?魔王様?
“やっぱりか?”
はい?
わ、私、分かんないですけども?
「あ、あの、帝谷さん」
あ、灯が……赤くなりながら、怜さんの苗字を言っている!!!?
「何ですか?灯様?」
「ふ、2つ言いたいことがあります」
「何ですか?……あっ、もしかして、やっと決心が着いたのですか?
……嬉しいなぁ。俺の灯が、告ーーーーーーーーーーーー「違います!!」
告?
……何?こくって何?
「一つ目は、俺の灯って何なんですか!!!わ、私は、お辞儀が綺麗で、そのお話をしたいから、花火大会で一緒に行ったらどうでしょう?とか、怜さんは、言ったのに、何で、私をここに、連れてきたんですか!!!」
「長えけど、合ってるけどな。ここで話をしようと思ったんだけど?……灯?」
「わ、私を呼び捨てしないでくださいっ!!」
待て待て。
な、何を見せられてんの?
私は当然、灯の見たことのない顔を見て、びっくりする。
ーーーーーーーーーーーーだけど。
「じゃあ、俺らも、いちゃいちゃする?」
私は、私の好きな人にも、びっくりしてますっ!!!!
「は、はいっ!?な、なな、何ですか!?きゅ、急に!!!?」
好きな人=王政義數様。
そんなことはどうでもいいです!!!
好きな人で、今は良い!!!
「俺が好きって、キスで示して?」
「……ま、待ってください!!!まず、どうなってんのか説明してくださいよ!!!」
そうなのです。
私も、魔王様も、怜さんも、灯も、和服姿で。
全員、いちゃいちゃ、ラブラブモードに入っているのです。
私以外、眩しいです。
魔王様の部屋に電気は付いているけれど、私以外、オーラが眩しいです。