「えっ？これって、こ、告白をしてるんですか？」
「うん。そう。告白」
「わ、私、モテ期ですか？」
「そうかもねー。イケメンの俺が告白するなんて、滅多にないけど」
自分で、言った！
イケメンって！！
「……」
私、秋風楓、あんぐり。
告白されたなんて、滅多にない。
兵雅に告白されて以来だろうか。
「俺の方を見て。夢中になって」
「……っ！？」
私は見開いて、自分の顔が赤くなっていることに気づいたので、すぐさま、下を向く。
「あれー？俺の方、見て欲しいなー」
これ、本物の告白だ。
今、気づいた、秋風楓。
「もしかして……俺の方、照れて……、
見れないんだ…？…嬉しいなー。先輩は」
「て、照れてません」
「…あれ？動揺してる」
「し、してません」
「これ、本物の告白だから、答え、聞かせて。楓」
楓を今日、先輩に何回言われるのだろう。
楓。楓と。
こんなに言われたのは初めてだ。
