もっと、命令したい


「……俺を怒らせたいわけ?……あ゛?」

ニコニコと笑う顔から、真剣な顔へと変わる。
真剣な顔=ヤンキーの顔。

その顔で、魔王様を見ていた。

私はその顔は見れないけれど、絶対、怖い顔だ。

……上向いたら、色んな意味で、私ヤバくなりそうだ!
……って、待て待て。

私、今、学生なんだから……!!

学校で通っているんだから!!!

「あ、あのー……せ、「魔王様の名前を最初」

私は先輩、と呼ぼうとしたら、魔王様にすぐ遮られた。

「ま、魔「へー。すごいねー。国民的魔王様は、独占欲もすごいと」

先輩にも遮られた………!?
なんか、言いたいのに……、私の前と後ろに、芸能人がいるから……!

無理だぁーーーー!!

オーラもすごいし……!!?


「……あ゛?」

ほらああ!!
私、心の中でしか叫べない状況になってるんですけど!!!?


「怖いなー……楓が呼んでくれてる1文字も遮っちゃうなんてー……。怖いねー「怖くねえよ」

怖いです!!

色んな意味で怖いですーー!!

2人とも!!
私は勇気を振り絞って、口を発した。