王政さんは、魔王様は、学校近くの大企業の会社とコラボをするために会議を交えてたそうだ。
その会議のときに、先輩からメールが来たらしい。
魔王様の携帯からは、匿名のメールだったらしいけれど、すぐに、AoBa(先輩)のメールだと気づいたらしい。
理由は、言われなくても分かる。
きっと……私の写真が……!!!
上げられていたんだろう。
……そして、人気のないところから、私の教室に向かっていて………
「……私に会ったと。」
目線を王政さんに向ける。
「そうだ」
まぁ会っていて良かったけど。
……まーた、なってるよ。
「……俺も混ぜろよ」
「……あ゛?お前が話を突っ込むな」
「……え゛?なーに?俺を怒らせたい゛?」
「……あぁ。怒らせてえよ。お前を」
「……っ!」
先輩はこれでもかというくらいに、眉を顰める。
……やばい!!!始まっちゃう!!
ぼーっとしてる暇じゃない!!!
魔王様と先輩を見てる暇じゃない!!
「ちょ、ちょっと!!やめましょうよ!!」
そう言ったら、魔王様と先輩は、一瞬にして、体がピタッと止まった。
よ、良かった……!
止まったぁ〜。
「……ありがとな。あの化け猫の怒りを鎮めてくれて」
私の頭に魔王様の手が乗っかる。
……っ!
普通のことでしょ!?胸が高鳴るな、んて……あり得ないよね?
私は自分で自分を言い聞かせる。
私なんて、眼中にないし……一般人だから……!!
そう思って行くうちに私は、胸がキツく締まる。
魔王様を見てるだけで胸が締まる。
魔王様の手などが私の顔などに触るとビクッと震えてしまう。
魔王様が声を発すと、また、ドキッとしてしまう。
……かっこ良くて、私の心を救ってくれてる〝魔王様〟ではなく、〝勇者〟みたいだ。