もっと、命令したい



「……あ゛?顔で見ていない美女面した化け猫め」

「……っわ、私は……ずっと好きなのに……」

「見た目ではなく、気持ちで好きになったと?」
そう先輩は言ったら、美女さんはコクっと頷く。

「……はぁ、少女漫画みたいなことあり得ると思うなよ?」

「……っ!?な、んで……透は……楓とかいう女には……
……気持ちとかで好きになったって言ってたじゃない!!」

頑張って、口応えをする美女さん。

そう言っていたときに私はーーーーーーーーー

……なんか…ドラマみたい。

ーーーーーーーーーーーぼーっと、美女さんと先輩2人を見ていた。


「言ってたけどな゛……?
お前はそれで、すぐに俺が心を入れ替えると思うな」

「……っ」

「……お前も」

「……俺?!」
自分の指を自分の顔に指している兵雅の弟。

「俺?!じゃねえよ…… 兵雅の弟だからっつても、楓がお前の兄の元に戻って来ると思うな」

「……は、い」

「……ほら、行くよ。…楓」