「ご、ごめんなさい……お昼休憩の最中」

「い、いえ」

私を呼んだ男の子は、一年歳下の中学3年生の子だった。

名前はーーーーーーーーーーー

「……あ、えーと。僕は……「早く言え」

……あっ…!!ちょっと……「先輩っ!!」

そんなに焦らなくても……!!

そう。……先輩は、付いてきてくれたが、片方の足をトントンと地面を叩きながら、怒りのオーラを増していた。

こういうとき、小さい器なのだから……!

「先輩は静かにしていてくださいねっ!!」

私は口に人差し指だけをつけて、『静かに』を表していた。

「……っわぁった。静かにする。」
そう言いながら、壁に背中をくっつけて、私を待っていた。


「えーと、僕の名前は、横井和人(かずと)って言って……」

「……えっ?」

今、横井って言った……?

嘘でしょ……?


「……あっ、僕の兄は兵雅って言って……」

「お前ら兄弟は……彼女にするのも同じやつか」
目を瞑りながら、先輩は言葉を発す。

……“やつ”って…!!!

「先輩、口出さないでって行ったじゃないですか……!!」

「……あ゛?……静かにしてろ」

「……っはい!?」

今、怒るところ……?!
私が、あの元彼の弟の話を聞いてるのに……!!

「……お前、何で、こいつを呼んだ?」

“やつ”の次は……“こいつ”!?
先輩っ!?


「……っチッ……んで、気づくんだよ……!」

さっきのか弱い男の子がいなかったように、私の目の前の男の子は、ヤンキーみたいになっていた。


……えっ?

そして、私は、今の状況が頷けない状況。