もっと、命令したい



「はぁっ!?……王政義數とAoBaにキスされたっ!?」


う、うるさいっ!!

「静かにしてっ!!灯っ!!」

キスされた夜、灯を呼び出し、私の部屋で、灯に今日の経緯を相談していた。

これは相談するでしょ……?!

親に説明はできないよっ!!
これは、友達に話せるやつだよ……!!


「……ご、ごめんっ……待ってよ待って!!!
あんた……すごい縁の力の持ち主ね……よしっ!!祐美に話そう!!」

携帯をすぐに、耳に当てて、祐美に話そうとする。


「いやいや!!祐美に言うと……絶対噂立つから!!!祐美、口軽いし……!!」

「もうかけちゃったっ!……《聞こえてるわよ〜?楓?》

やばい。
電話越しから、祐美の黒〜い笑みが見える。


「……うち、来る?祐美?」

《勿の論!行きますよ〜!》

「へっ?!」
私のびっくりしている内に、「またね〜!」なんて、言いながら、灯が電話を切っていた。

「……ちょいちょいっ!!」

私は焦りながら、灯に尋ねる。

「……さぁっ!!聞かせてもらうわよ〜!!!」

もう。灯の圧には……いや、大親友2人、
灯と祐美の圧には……私のメンタル崩壊する……!!


そして、祐美が来て。


「んで……どういうこと?楓様?」


ニヤニヤと私に語りかけて来る、私の大親友お二人。
灯様と祐美様。

なんか、様をつけないと……心地が悪い。

圧すごいし、聞かせてのオーラもすごい。


「……そ、それはですねえー……?」
私は正座をしながら、灯と祐美にその経緯を話した。