【side先輩(AoBa)】
俺は、中学生のとき、1つ年下のやつ……いや、楓を好きになった。
俺はずっと、顔扱いだった。
イケメンあるあるなのだろうか。
親父は母に愛が集中してたし。
母は……親父に夢中だったし。
夫婦円満はこのことか、と何度感じてるか。
だけど。俺は……ヤンキーだった。
「お父さんかお母さん外人?!」
とか。
「綺麗だね〜!!」
とか。
それは、目のギラつきで、睨み返して、女を追い返したけど。
「わ、私っ……好きですっ…!!」
なんて告白も何度受けたことか。
だけど、告白なんて興味ないし、女も興味なかった。
だから、いつも、告白は断った。
そのうち、女から、
「〇〇ちゃん泣かされたらしいよ〜」
「やばくないっ!?私の友達の〇〇先輩も〜」
なんて声が俺の耳には絶えなかった。
「もしかして〜ヤンキーとか〜!?」
なんて声も俺の耳には聞こえた。
まっ、合ってるけど。
ヤンキーに喧嘩吹っ掛けられたら、俺は拳一つで返したけど。
俺、小さい頃は、空手みたいなのを習ってたから。
他校の生徒(ヤンキー)から、喧嘩吹っ掛けられるのが多くなってきたけど。
俺は……楓のおかげで更生できたと言っても過言ではない。
今でも告白は、受けてるけど。
芸能人・モデル……逆ナンされることも多いかな?
告白は全部断ってる。
だけど、楓は違った。
楓は助けてくれた。
俺の一番の見方になってくれた。