もっと、命令したい


「思い出してくれて結構。楓は覚えてねえだろうけども……」

俺はずっと前から……AoBaと出会う前から知っている。


だってーーーーーーーーーーーー



「あれぇ〜っ?!數くんっ!?……いた!!怜に聞いたら、いないって言ってたからぁ〜!!もう!!いるならいるって言ってよ〜!!」


……!?

俺も、AoBaもびっくりした表情で、声がした方へと向く。


なんでいんだよ……!


「おい。花奈、めちゃくちゃいいとこで何しやがる」

花奈……!!!
俺はこの思いと一緒に花奈の方へと怒りのオーラを向ける。


「怖い。怖い!……まぁっ、數くんのそういうところが…す・き!」

こいつ……!開き直ってやがる。

片方の拳に力を加える。


「ねえ、こいつ誰?」

AoBaが俺にそう尋ねる。


……おいっ!!!
お前、知ってなきゃ……ダメだろ!!!

人生、終わるかもしんねえぞ!!!?

花奈は、ニコニコと笑ってるし……。

……というか、俺は百面相をしてるつもりじゃねえけど、俺だけが顔をいっぱい変えてるじゃねえかよ!!!?