もっと、命令したい


【side魔王様】


「……んで?様は?」

扉に手をかけて、俺は、AoBaに尋ねる。


「お前、何もやってないだろうな……?」

すごい睨めつき。
俺も怖いぐらいだけれど。

「……?やってないって何?」

俺は大人の態度で、AoBaを見る。


ここは、大人の態度ってもんを見せなきゃ、カッコ悪いでしょ?


……というか、やってないってなんだよ!!!
いっぱいあるじゃねえかよ!!!

俺の心の中も俺と同じ意見。


「……色々だよ…お前、いつもいつも、俺の邪魔ばっかりして……「してねえよ」

「あ゛ぁ゛?してんじゃねえかよ……俺のアタックを拒ませたりしてんじゃねえか」

「あ゛?お前も同じだろ。俺のアタックを拒ませたりしてんじゃねえか」
と俺は言ったら、AoBaは図星を突かれたような顔をする。

これで、さっさと……帰ってくれるよな?

と思ったら、あいつ(AoBa)は返しにきやがって。


「……俺はお前に楓をとられたくねえよ」


……あ゛?

「……お゛い゛。お前……」


「俺は王政義數に楓をとられたくないっつてんだよ」

「………俺もそうだけど?この化けの皮があるやつに楓をとられたくねえけど?」

「……お前ももしかして……「言えねえよ。だって……楓の可愛い顔(口)で聞きてえから」

少しだけ、非常に少しだけ興奮気味で俺はAoBaに言う。


「……おい。お前……「あぁ。お前より、もっと前から楓のこと……ずっと好きだけど?」

「……っ!!!!!!お前!!!もしかして……!!!!!」


非常にびっくりのご様子。

時代が……世界が、違かったら。

俺は魔王で、あいつ(AoBa)は……姫を助けに来た……



……勇者かな?