「……生存確認。いち」 わたしはノアの胸の中で、に、とつぶやいた。 2階でよかった、下にふかふかの雪があってよかった。……ノアに怪我がなくてよかった。 わたし、もしかしなくても、ツイてる? 「大家さんに言わなきゃ……」 「俺たちが壊したことは隠してな」 そういえば階段もかなり錆びているんだった。 今まで見て見ぬふりをしていたけれど、もう、それもやめよう。 だって、取れない錆はないんだから。 それを、自分の身を以て知ったから。 わたしの身からもう錆は出ない。