次の日。


目覚めると、すぐそこには奏くんの整いすぎている綺麗なお顔があった。


「……ふふ、おはよう美都」

「お、おはよう奏くんっ……!」


奏くんは朝はなんだかとろんとしているというか……ふわふわしている。

そんなところが、可愛くてたまらないっ……!!


そして、私の髪をいじって遊んでいる奏くん。


まだ時刻は5時半らしいし、あと少しぐらいゆっくりしていてもいいだろう。


実は今日、紹介したいと言われている人がいて、その人が7時にこのお屋敷にくるらしく、早く起きなければならなかった。


「美都は二度寝する?」

「うーん……どうしようかな」


今もう一回寝ちゃったら、なんだかあとで起きれない気がする……。


「今日は学園があることだし、二度寝はしないかな」

「そっか、美都は真面目だなぁ、ふふっ」

「……本当に、奏くんは可愛すぎるよ……」


かっこよくて、可愛いとか本当に神様って不平等だ……。

だけど……こんな婚約者様がいる私は、きっと誰よりも幸せだと思う。