俺、もしかして膝枕されてる……?


「ごめん、俺寝てた?」

「ふふっ、ぐっすりだったよ!」


天使が微笑みかけるように優しい笑顔を浮かべた美都。


「……膝枕、ありがとう」


短時間ながらすごくよく眠れた……。


「あと、ごめんずっと座らせちゃって」

「ふふっ、全然いいよ。奏くんの側にいられて、嬉しかった!」


本当……どんだけ天使なんだよ。


抱きしめたい衝動に我慢できず、美都をぎゅっと抱きしめた。


「奏くん?」

「首とか、痛くない?」

「うん!痛くないよ!」

「よかった……」


美都に無理だけはさせたくないから。



ホッと安堵すると、再び身体の力が抜けてきた。