「俺も、愛してるよ」

「っ……!う、うんっ……私、もっ……」

「……今日は素直なんだね、可愛いもっと言って」

「わっ……!?」


抱きしめられた状態で、私が上になるような形でソファに寝転がった奏くん。

相変わらず、とっても綺麗なお顔……。


「美都、顔真っ赤だけど大丈夫?」

「っ……!だ、大丈夫だよっ!」


奏くんは不敵ににやっと微笑んでいた。


「熱があるんじゃない?測ってあげようか?」

「か、奏くんわざとやってるよね……!」

「バレちゃった?」

「も、もう……!」


奏くんの意地悪……!

でも……とっても、幸せだ。


奏くん、不安があってきっと私が他の人と極力話すなって言ってるんだろうから、いずれまたみんな(使用人)と楽しく話せる日も訪れるだろうし。


こんな未来、ちょっと前までの私が見たら信じられなかっただろうな。


こんなに幸せで、なんだかっ……。


「ううっ……」