クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。

「迷惑なわけないよ……!!とっても、嬉しい……」


美都……そんなに嬉しそうな顔して、本当可愛いし嬉しい。


「じゃあ美都、俺と付き合って、くれるか?結婚してくれる……?」

「私なんかでよければ、ぜひ……!」


ぎゅっと、美都を強く抱きしめた。

なんかじゃない。美都だからいいんだ。


「あっ……でも、美波さんは?」

「あんなやつ、知らない。俺の金目当てに寄ってきただけの女だ」


俺と美都の関係を崩しやがって……本当、ムカつくヤツだ。


「そう、だったんだ……」


ホッとしたような顔を浮かべる美都。


そんなに……心配してたんだな。



「そんなことより……美都の、無自覚で鈍感なところも、好きだ」


やばい、つい本音が。


「へっ?」

「俺、小さい頃からものすごく美都にアピールしてきたのに……それに気づかなかったんだろ?」

「あ、アピール……?ごめんね、てっきり私のこと妹みたいなものだと思ってて……」

「いや、いいんだ。そう言うところも可愛い」


本当、どこまで可愛ければ気が済むんだろうな。