「……部外者は黙ってろこれは俺と美都の問題だ」


っ……。


「そんな言い方、しなくてもいいでしょっ……?」

「……美都、お前変わったよな」

「えっ?」

「一体、誰がお前をそんなふうにしたんだろうな」


っ……。

呆れたような目。


でも……私は大切な友達を傷つける人なら、相手が権力のある人だろうが関係ない。


「私……遥希くんにひどい言い方するなら、奏くんとはもう話さない!」


思い切り手を振り払った。 


「……美都、お前はそろそろ自分の立場を理解したらどうだ?」

「私の、立場っ……?」


どういう、こと……?


「……まぁいい、行くぞ」


再び強く握られた手首。


なんだか、嫌な予感しかしなくて……抵抗する気力もなく、そのまま車に乗り込まさせられた。