「んんっ……!」

翌日。
ベッドから目が覚め、私は横に体を返す。


「……っ!?」
私は目を見開く。

ガタイの良い体で、上半身、裸と言っても良いだろう。

すごく、気持ち良さそうなイケメンの寝顔。



私の目の前に……



な、何で………「お金大男がぁ!!?」




「あ゛ぁ゛?……何?」
と言いながら、私の腕を引っ張って。

そして、

お金大男は、私の右耳に近づいて。



「気持ちイイコト。……やって欲しい?」



「……っ!!!………このぉー!!大男がぁ〜〜〜!!!」
と言いながら、私の額をお金大男の額にぶつける。





「……お前は…ちゃんと着替えろ!!!バカああああ!!」


私はベッドに体を起こし、全速力で広い家の廊下を走って行く。

この広い家。

どうやら、お金大男=王政義數の家らしい。

綺麗な家で。扉を開けたら、すぐに広い階段。…まるで、童話に出てくるお屋敷みたいに。

私は説明を受けて、荷解きを終わらせたけど。



この次の日から、あのお金大男の上半身裸姿を見るなんて、最低、最悪な日だろ!!!



なんか……かっこよかったし。

イケメンすぎるし。

眩しいし。



あぁ〜〜〜〜っ!!

私は廊下に立ち止まって、そのまましゃがみ込んでしまう。


おじいちゃん……私、どうなっちゃうんですか?


助言、欲しいです……。




一方その頃、王政義數の心の中は。