翌日。
窓から、ピヨピヨと鳥が鳴くのを寝ぼけている自分の耳から聞こえる。
それに目覚めは……しない!!!
うん。しません。
だって……早朝だからです。
そして、悲しいことに空がまだ、少しだけ暗いです……。
はぁっ。こんなに、朝早く起きるの、学校の修学旅行ぐらいだよ。
まぁ、慣れていて、良かった。とも思いますが。
「ん゛ん゛〜〜〜〜!おはよう。自分」なんて言いながら、上半身をストレッチで伸ばす。
そして、下半身もストレッチをし、朝を……迎える。
ベッドから降り、床に足が着く。
眠ぃ………。
あっ、……床と言えば。……段ボール。
段ボールがもう無い。……怜さんがやってくれたのかな?
と思いながら、目を擦りながら、少しだけ床に座り、あぐらをかく。
もうすぐ……本場の秋の季節だ……な。
あれ?王政さ……って思い出さないでおこう。
昨日と同じように、下着の上に洋服を着て。
自分で持てるだけの小物を大きいバッグに入れ、灯のお家に向かうため、自分の部屋を出る。
……もう、自分の部屋じゃないけど。
誰が住むんだろう……?
と思ったとき、ふと頭の中で一瞬にして浮かんだ。
花奈さん……かな?
王政さんの……娘、息子とか。
いやいや、私が考えることじゃないし。
下に降りて、怜さんに感謝を述べなきゃだよね?
怜さんの超怖い鬼神、般若の顔が私の後ろから来そうだし……!!
考えただけでゾクゾクするわ。
と思いながら、階段を下って、怜さんがいたので、色々なお話と感謝をしていた。