「綺麗だったね!」

「うんっ!!」
私は灯と話しながら、屋上を出て行こうとしたとき。


「ねえ。灯。楓…私を置いて、どういうつもりでございましょうか?」

仁王立ちをして、腕を組んでいる祐美様。

「あっ……「「祐美」」
私と灯は一緒に名前を言う。

祐美はズンズンと足音を立てながら、私と灯の方へ来る。

少しだけ、ホラーな映像だな。
と思いながら、祐美が私のところへ来るのを待つ。


「……で?どういうわけか……「私ん家の隣だから、灯が来たときに話す!!」
祐美がニヤニヤと笑いながら、わけを聞こうとしたところ、灯に遮られてしまっていた。

「……はぁ〜っ。分かったわよ。」
と言い終わった後、私の方を見た祐美。

「な、何?」
「灯のお家で聞かせてもらうわよ〜!!」

「オネエかよ」

「オネエじゃないですっ!!」
祐美はニヤニヤ笑いながら、「じゃあっね〜!」と言いながら、灯と一緒に屋上を去って行った。

不幸中の幸いなのか、次の日は休日なのでゆっくりしながら話せる。
本当に安心した。

あの、祐美と灯の2連チャンはやめて欲しいから。
今でもゲ◯でそうですし。

……さてと。帰りますか。

気まずい空気がやって来そうだけど。
と思いながら、屋上を出て、階段を下り、教室に入って、私たちは先生たちにさようならを言って帰って行った。