「はぁ。はぁ。」

もう無理で……す。

私は魔王様に伝えると。


「俺も……治まったから」


私の頬を少しだけ掴んでいる、魔王様の手は少しだけ、離していて。



「……あの……好きって……「告白だよ」

私は、さっきの告白のことを聞いたら。

案の定、魔王様から、『告白』の2文字が告げられていた。



「こんな形で、告白したとかやばいよね」

髪をくしゃくしゃと掻いている、魔王様の姿は、とても微笑ましかった。


「……はい。だけど、告白は、嬉しかったです」

私も微笑みながら、魔王様を見る。



「……っ。」

目を開く、魔王様。
私は何で、目を開いているのか分からず。


「だって、私になんか告白してくれたの、元彼ぐらいですから」


「……おま「だから、そんなに、攻めないでくださいね?」


「……」

何も言えない魔王様。


私はその何も言えてない魔王様を見ながら、

「私は、いつまで経っても、魔王様の下僕ですから!」

とニコッと笑いながら言う。



「……っはぁ〜〜っ。お前、分かってないなぁ?」

私に近づいてくる魔王様。


「へっ?」
私は何も分からず、変な声が出てしまう。


「もう遠慮しねえからな?」

にやあと笑う姿は本当の魔王様に見えた。

……そして、何故か、私は久しぶりに見えるのが嬉しかった。