2日後。
お葬式が始まった。
何故か、お葬式の場所は広く、椅子がすごく多かった。
こんなに……?とも思ったが、そんなことを思っている暇ではなく。
本当にすごく人が多い。
私は、一番にお葬式のところに入り、一番前の席に座っていた。
私は、紹介状の確認などは、おじいちゃんの会社の皆様がやってくれていた。
そして、私は一番に入ったので、暇だった。だから、私はおじいちゃんの顔を見てみた。
棺の扉を開けて、おじいちゃんの顔を見る。
すごく、幸せそうな口の閉じ方で。
私はおじいちゃんの顔を見ると、すごく楽しかったことを思い出していて。
目が潤んでしまっていた。
そのとき。
「……ねえ。あなた。義數様知らない?」
なんて、私の背中から声がする。
「よ…しかず?」
私は無意識に首を傾げてしまう。
誰?義數って。知らないし、聞いたこともない。
「あっ……知らないのなら、いいわ。」と知らんぷりして、遠くにある椅子に座った女の人。
私から見ると女の人は、綺麗な顔で華奢な人。
髪を片方の肩に乗せていて、綺麗なオーラで満ち溢れていた。
なんか……綺麗な人……!
と私は思いながら、その女の人に見惚れてしまっていた。



