「えっ……?あぁっ!全然良いですよ?私と魔王様が悪かっただけですから。私たちも先ほどは失礼致しました。」

私は椅子に座りながら、怜さんに謝る。




そう私も謝るとすぐにお辞儀をするのをやめ、顔を上げて。


「ありがとうございます!」


とニコッと笑顔で笑う怜さん。


「……本当…さっきは…!!」


「良いです。私も…!」



「いえ。いえ。では、楓様はお風呂に入ってくるということで、私はお風呂を洗うの者を呼んできますね。」

と言って、ワゴンを持って行くとともに、
「失礼致しました。」
と怜さんは言う。



「魔王様は食べるんですね?」


「あぁ」


「美味しいうちに食べておかないと美味しくないからな」


「……私はシャワーを浴びて、ポッカポッカの体でひんやりデザートを食べたいですから!」


私はナイフとフォークを置いて、「ご馳走様でした!」と手を合わして、立つ。


「私たちが、皿を洗いますので、ご安心して、お風呂を入ってきてくださいませ。」

と言いながら、私の皿を片付ける怜さん。


「じゃあ、行ってきます!」

私はニコッと笑って、自分の部屋にパジャマなどを取りに向かった。


階段を上って、左が自分の部屋。
反対側の右の部屋は、魔王様の部屋らしい。

……まぁ、そんなことはどうでも良いから、パジャマとかを取りに行って、お風呂がどんなんか!見てみましょう!!


私はワクワクしながら、自分の部屋の扉を開けて、パジャマなどの夜に着る洋服を決めていた。