何それ……!私におじいちゃんは教えてくれなかったよね……?
……だけど、跡継ぎがいたのは良かった。
ちょっと心配だった。
『跡継ぎがいて良かった〜。
私、継がなくていいんだ!』
も一理あるけど。
「遺書に基づき、跡継ぎは楓様です。」
なんて、言われたら、きっと、努力をしたら出来ると思うけど。
けど……神社の知識が全くない。
だったら、その神社の家の人たちに
「あなたじゃなくて、うちの子の方がいいわ!!」
とか言われるのが、妥当な答えだし。
「ありがとう。教えてくれて。」
《ううん。楓が知らなかったのは当然》
「……?なんで?」
《……きっと、楓のおじいちゃんはそう言うと、もしかすると楓が、危険が及ぶ可能性が高いからさ》
「………っ。ありがとう。灯。明後日、学校だよね?」
《うん。そうだよ。……本当、びっくりすることばかりだけど、怖いことがあったら、すぐに私を呼んでね!》
「うん!灯が相談したいことがあったら、いつでも!!じゃあねっ!」
《うん!また、明後日、会おうねー!》



