咲き誇れ、麗しい華。

だんまり状態の先輩に、凛華先輩が話を振った。

手元から視線を上げた彼と目が合い、ゴクリと生唾を飲み込む。



「そうだな。陰口言ってたよってあとで教えてあげよっか」

「おいおいおい、それは勘弁してくれ。冗談抜きで潰されるって。つーかなんか言い方冷たくね?」

「別に。久々に走ったから疲れてるだけ」

「はぁ!? 嘘つけぇ! お前毎朝走ってるだろ! ゴールした時も全然息切れしてなかったの、この目でバッチリ見てたんだからな!」



兄弟の話題から借り物競走の話題に変わり、心臓が早鐘を打ち始めた。



「この思わせぶり男めっ」

「しょうがないだろ。誰も応援団から連れていかなかったんだから」

「だったら見つめてくんなよ! 期待しちゃうだろ!」

「見つめてないから。うるさいからもうちょっと静かにして」



冷たくあしらうユウキ先輩。


怜央先輩を選ばなかったのは、応援団だったかららしい。

じゃあ、凛華先輩は……?