咲き誇れ、麗しい華。

食事を始めて早々、爽やか王子様から心臓に悪い報告が放たれた。

卵焼きが飛び出そうになるのを抑えて、恐る恐る口を開く。



「……何か、言われませんでした? 麗華とはどんな関係なんだ? みたいな」

「いや、『どこで知り合ったの?』って聞かれただけだよ」

「ほんとですか? 追及されたりとかは……」

「ないない。むしろ『妹を助けてくれてありがとう』って感謝されたから」



「和やかな空気だったよ」と話す先輩だけれど、今の私は顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。



「本当にすみません……」

「なんで謝るの。素敵なお兄さんじゃん。羨ましいよ」

「そう、ですかね? 私は過保護だと思うんですけど……」

「いやいやいや! あの年でわざわざ家族の応援に行くって、相当仲良しじゃないとできないから! それだけ大事にされてるってことだと思うよ」



うなだれる私を優しくフォローするユウキ先輩と怜央先輩。


そりゃあ犬猿の仲よりかはマシかもしれないけども。

私に逃げられたからって、先輩を問い詰めるなんて、いくらなんでもやりすぎだと思う。

帰ったらお説教してやる〜〜っ。