咲き誇れ、麗しい華。

声を潜めて質問を投げかける。


確かにお題には当てはまっていた。

けれど、ユウキ先輩には、まだ家族の話はしていない。


同じ小学校だから、校内で顔合わせてる可能性もなくはないけど……4つも離れてるし。それにご近所さんでもない。

関わることはほとんどなさそうなのに、なんで知ってたんだろう?



「兄がいること、誰かから聞きました?」

「あぁ、いや。実は、昨日の帰り道に……」



コソコソと耳元で話し始めた。

どうやら怜央先輩と2人で帰っている途中、私たちの姿を見かけたという。



「『お兄ちゃん』って呼んでるのが聞こえたから、真っ先に思い浮かんで。いくつ離れてるの?」

「5個です。あの日はちょうど塾帰りだったので、途中で合流したかんじですね」

「そうだったんだ。仲いいんだね」

「あはは。ちょっぴり過保護ですけどね」



振り返ってみたら、先輩たちよりも先に公園出たし、お兄ちゃんと合流した後歩いてたもんな。通学路も途中まで同じなら、そりゃ見かけるか。


ユウキ先輩との会話を楽しみつつ、グラウンドを駆け回る選手たちを見守ったのだった。