咲き誇れ、麗しい華。

「こちらこそすみません。うるさかったですか?」

「いえ。ピンチなら、先生呼んできましょうか?」

「だっ、大丈夫です! お腹が少し痛むだけなので……っ」



引き止めようと起き上がった瞬間、下腹に再び痛みが走った。

カーテンから手を離して体を縮こませる。


今までにも何度か、似たような経緯でお腹を壊したことがあった。

けれど、一時的なもので、十数分あれば治まっていた。


なのに……なんで今回に限ってこんなにひどいの? いつもよりイライラしながら飲んだから?

でも、ああいうのは日常茶飯事だし。給食のおかずと相性が合わなかったのかな。

自業自得とはいえ、痛すぎてもう泣きたいよ……。



「あの、ちょっと開けていいですか?」

「はい……どうぞ」



すると、容態が急変した私を心配したのか、彼がカーテンを開けて入ってきた。



「良かったらこれ、お腹に当ててください」

「ありがとうございます……」