咲き誇れ、麗しい華。

アナウンスが場内に響き渡り、選手たちが入場してきた。


ユウキ先輩は……あっ、いた!


鮮やかな青いハチマキに、紺色のビブス。


他の代表者に比べて落ち着いた色合いなのに、一際目を引くのは、醸し出している雰囲気と姿勢の良さなんだろうな。まだ駆け足の段階だけど、動きがすごく軽やかだもん。

怜央先輩の言ってた通り、めちゃくちゃ速そうだ。


整列が終わると、開始を告げるピストルが鳴った。

第一走者の人たちが一斉にお題の紙が置かれたテーブルへと駆け出す。



「青いタオル持ってる人ーっ!」

「ここ最近新しく家族が増えた人はいませんかー! 人でも動物でもいいので来てくださーい!」

「赤い水筒持ってる人ーっ! 良かったら貸してくれませんかー!」

「名字が漢字1文字の人ーっ! お願いしまーす!」



グラウンドのあちこちから捜し求める声が飛び交う。


むむむ、青か。同系色ではあるけど、パステルブルーだからなぁ。

水筒も、ピンクなんだよね。赤も入ってるけど、部分的にだから違うし……。