咲き誇れ、麗しい華。

サササッと距離を取り、慌てて頭を下げる。



「すみません……っ! 背中は大丈夫ですか!?」

「大丈夫。そこまで硬くないし、上着も着てるから」



ユウキ先輩はニコッと笑うと、足元に転がっているサッカーボールを拾った。

今、顔が燃えるほど熱いが、決して笑顔にときめいたからではない。


無傷で済んだのは、先輩がとっさに庇ってくれたおかげ。

そして恐らく、体全体に広がっていたあの温かさは……だ、抱きしめ……っ。



「ごめんなさいっっ!」

「お怪我はありませんか!?」

「大丈夫だよ。にしても、ここまで届くなんてすごいねぇ」



駆けつけてきた子どもたちにボールを返したユウキ先輩。

その優しい眼差しに、再びボンっと顔が熱を持つ。


ああああもうっ、違う違う!

先輩は純粋に助けてくれただけなんだから! ドキドキするなんて不謹慎だよっ!


子どもたちが戻っていき、練習を再開するも、熱くなった顔はなかなかもとに戻らず……。

ユウキの先輩の姿が視界に入らないよう、背を向けて踊ったのだった。